ご供養

当寺で行っている年忌法要について簡単に説明させていただきます。仏事には多くの決まり事がありますが、一番大切にしていただきたいのは、お念仏のみ教えを信仰し、故人さま、ご先祖さまを供養する心です。分からないことがありましたら、当寺までご相談ください。
地域の風習やお寺さまによって異なりますので、他寺院さまの檀家の方は、菩提寺にご相談ください。

お仏壇

お仏壇を購入される場合は、お仏壇屋さんで宗派をお伝えいただきたいのですが、浄土宗にはいくつかの派があります。当寺の檀家さまの場合「本山は知恩院さんです」と言っていただくと円滑に進みます。
仏壇を購入された場合は、ご本尊にお魂を入れさせていただきます(開眼法要)。法事と同様に日時を決めていただき、寺までご連絡ください。開眼法要は棟上げなどと同様の「慶事」と考え、海のもの(ワカメ、昆布など)、山のもの(しいたけ、しめじ、リンゴなど)、地上のもの(きゅうり、白菜など)、地下のもの(大根、にんじんなど)、お酒、おもち、赤飯などを仏前にお供えすることが多いですが、すべてを用意しなければいけないということではありません。出来る範囲でご用意していただいて、ご先祖さまを偲んでお念仏をお唱えすることを第一に考えてください。
老朽化に伴って仏壇を買い換えられる場合は、まずは今のご本尊のお魂を抜かせていただきますので、事前に寺までご連絡ください。

法事の申し込み

法事をお申し込みの場合は、予定の日時を寺までご連絡ください。ご自宅とお墓、お寺にお墓がある場合は加えて本堂で読経をいたします。移動時間を考えると1時間〜1時間30分程度かかりますので、親戚の方にお食事を召し上がっていただく場合は終了時間を踏まえてお時間を決めてください。
お寺にお墓がない場合でも本堂での読経をさせていただきますので、ご希望の方はご連絡の際にお申し出ください。

お葬式

大切な方が亡くなられたとき、大きな悲しみ、嘆きにくれることでしょう。しかしご遺族の方には、やるせない心を奮い立たせ、故人さまのために出来る限りのことをしていただきたいと思います。
お亡くなりになった場合は、まず当寺までご連絡ください。枕経のお参りに伺わせていただきます。会館でのお葬式をされる場合は葬儀会社さまにもあわせてご連絡ください。枕経が終わりましたら、お通夜、お葬式の日時を相談させていただきます。戒名をつけるために故人さまの生年月日やお人柄なども伺わせていただきます。生前に五重相伝を受けられている場合はすでに戒名を授かっています。巻物をお持ちですので、お通夜までにご用意ください。
お通夜、お葬式が終わり、出棺、火葬、収骨と続きます。収骨後は、初三日忌を勤めさせていただきます。初七日忌を合わせてされる方が最近は増えてきました。ご希望の方はお申し出ください。

初盆

満中陰(四十九日)を終えて最初のお盆を初盆といいます。以前は初盆には精霊棚(水棚)を縁側に用意していましたが、最近では住宅事情などにより用意されない方も多くなりました。精霊棚をご用意される場合は、お仏壇屋さんなどで購入されるか、ご自宅にある机の上に鬼灯(ほおずき)や大角豆(ささげ)などのお供物、御霊前をお供えいただいても結構です。
お盆の期間中には、提灯や灯籠をご用意し、灯りをともしてください。里帰りする故人さまへの目印という意味もありますが、お世話になった故人さまへの感謝の気持ちを表したものでもあります。

お彼岸(永代経供養)

お亡くなりになった方の為に永代経料を志納された場合、50年間、春・秋の両彼岸に御回向をさせていただきます。施主さまが都合がつかずお参りできない場合でも、必ず御回向いたします。志納時期にきまりはありませんが、満中陰(四十九日)の後に納められる方が多いようです。「永代供養」とは異なりますのでご注意下さい。

納骨堂へのご納骨

喉仏、胴体骨の納骨を受け付けております。通常の法事と同じく本堂・納骨堂で読経をしますので、事前に寺までご連絡をいただき、日時をご相談下さい。また、毎年11月初旬に納骨法要を行っております。納骨されてから20年間はお塔婆をご用意していますので、お参り下さい。